2015 新春の機器整備(2) ― 2015年01月14日 23時57分
昨年の秋、160M-Band専用アンテナを増設しました。

1kWへの変更検査以降、80M-Bandの逆Vにローディングコイルを付加して160M-Bandを運用していましたが、160M/80Mの両刀遣いが出来ませんし、Bandチェンジの際に寒い戸外に出て切替しなければなりません。
それでもトラップやエンドローディングを使用してマルチバンド化せず、シンプルな切換式にしてあった理由は、シングルバンドのアンテナはSWRが良好な帯域が広いから....でありました。
さすがに、歳を取ると寒い夜に戸外に出るのは億劫になりましたので、昨秋に、両バンドのアンテナを分離した次第です。
さて、タワードライブやスローパーの難点は、インターフェアの問題です。
検査を受けずにkWを出すアウトローならイザ知らず、ちゃんと総通の検査を受けるのであれば、ダイポールなど水平偏波系の平衡しているアンテナを使うべきでしょう。そうすれば泥沼に嵌まらずに済みます。
そのセオリーを犯し、今回W8AMZ短縮スローパーを架設しましたが、従来は発生しなかったインターフェアが発生しました。ま、当たり前田のナントやら....ですが。
それは、私のシャックの中で....
それでもトラップやエンドローディングを使用してマルチバンド化せず、シンプルな切換式にしてあった理由は、シングルバンドのアンテナはSWRが良好な帯域が広いから....でありました。
さすがに、歳を取ると寒い夜に戸外に出るのは億劫になりましたので、昨秋に、両バンドのアンテナを分離した次第です。
さて、タワードライブやスローパーの難点は、インターフェアの問題です。
検査を受けずにkWを出すアウトローならイザ知らず、ちゃんと総通の検査を受けるのであれば、ダイポールなど水平偏波系の平衡しているアンテナを使うべきでしょう。そうすれば泥沼に嵌まらずに済みます。
そのセオリーを犯し、今回W8AMZ短縮スローパーを架設しましたが、従来は発生しなかったインターフェアが発生しました。ま、当たり前田のナントやら....ですが。
それは、私のシャックの中で....

ご覧のように、電源を入れてなくても、さらには電源コンセントを抜いていても、ローテーターのEND表示LEDが160Mの送信に同期して光る障害が発生したのです。
コントローラーの電源コンセントを抜くと、光り方が鈍りますから、スローパーのタワー接続側の電波がローテーターの制御線を伝ってきて、商用電源の屋内配線に突き抜けて行ってるんでしょう。
こんな状態を放置すると、思わぬインターフェアや、ひょっとしたらローテーター誤動作のリスクもありますから、早速、分析・対策・根治することにしました。

まず、ローテーターの制御線に対策してみます。
従来の気休めのパッチンコア....をFT-240#43のW1JR巻に変えてみましたが、状況は変わりません。
どうやらコモンモードの障害ではなさそうです。

そこで、ローテーターの制御線の7芯を、それぞれ接続したり外したりしながら調べてみますと、7番を外すとLEDが光らなくなり障害が止まりました。
この7番は、障害の出るLEDに繋がるストライクな線なのです。
そこで、当該ラインに....

FT-140#77のW1JR巻を入れてみましたが、障害は変わりません。
と、なると、面倒ですが、ローテーターのコントローラーの内部に手を入れねばならないようです。
何らかの素子が、電波を受信して余計な振る舞いをしているのでしょうから....

その対策は、基板上で楽しいパスコンのハンダ付け!!....であります。
こういう対策は、HFと50MHzの2度に亘る1kW検査以降、久しぶりなので、ワクワクしますね(笑)。
もちろん対策用のセラコンはイッパイ在庫がありますから、十数年ぶりに、冬の夜の楽しい暇潰し....が出来そうです。(爆)
まず、RC5A-3の回路図を見ると、コントローラー部に....

とても怪しい、ダイオード・グルグル巻き輪廻状態....の回路がありました。
おそらく、このあたりで160Mの電波が検波されているのでしょうネ。
ただ、コストダウンし過ぎの安物の電子機器類ではなく、強い送信電波の元での使用を前提に設計・製造されている.....と思われるローテーターなので、パスコン程度で対策できるとなると、それはCD社の良識を疑わなければならなくなりますが....
....ならなくなりますが....
....が....
てなことを思いながら、隣のページに掲載されているプリセット機能の無い機種の回路図を見ると....

あらら、こちらの回路図には0.047μFがあるじゃないですか....
ここにバイパスコンデンサが無いとマズイでしょうから、RC5A-3の回路図の記載漏れなんでしょうね。きっと....。
まさか、上級機種に大切な回路を忘れているとなると、最近流行したマクドナルドやペヤング焼きそばの事件を思い出してしまいます。
食品に、機材の破片やゴキブリをオマケで入れてくれるのはノーサンキューですが、ケチャップやソースなどの調味料が添付されていないのも困ります。
もし、この部品が実装されていなければ、パスコンぐらい入れておけよCD社!!....と言いたくなりますよ。
はい....、そして実際に検証してみると、まさか....?の、まさか....でした。

RC5A-3などプリセット機能付きのコントローラー基板には、バイパスコンデンサは実装されておらず、もちろん取付用のパターンもありませんでした。
きっと、タワードライブやスローパーを使用されている方々のコントローラーのLEDは、160M-Bandの送信モニターになっていることでしょう(笑)。
という事ですので、0.047μFのセラコンをD5にパラに実装しバイパスコンデンサーとして働かせると、これで全ては解決しました。
気味悪い現象を解決できて、ホッとしたワタクシであります。
まぁ、スローパーを架設する際にはズボラして、グランド側をエレベーターのボルトに接続してあり、さらにはローテーターの制御線の長さが40mですから、これで障害が発生しないワケはありますまい....と言うのが正直な感想です。
そして、電波がコントローラーを経由して商用電源系に流れて行ってる事がハッキリしましたので、これを阻止するためにコントローラーの電源ケーブルにも厳重な対策を追加したのは言うまでもありません。

さて、ソロソロ2015年・春のDX-Peditionが始まりますが、もう、イランは要らん....、なーんて言えるようになるまで闘える設備整備・保守の一つが、やっと完了しました。
さて余談ですが、最近のDX-Peditionは、ご覧の各社の提供....に日本のメーカーの名を見る事が少なくなりましたので、無線機器はK3と500W程度のリニアで行われる場合が多いようですね。
ダウンコンバージョン方式を採用しミソもクソも入り乱れて呼び倒す方には魅力的なK3ですが、呼ばれる方の現地がどんな状態になっているのかは、少し興味のあるところです。
MMでバリバリ出る著名なコンテスト・ステーションは、まだ使って無さそうですしね。
ダウンコンバージョン方式を採用しミソもクソも入り乱れて呼び倒す方には魅力的なK3ですが、呼ばれる方の現地がどんな状態になっているのかは、少し興味のあるところです。
MMでバリバリ出る著名なコンテスト・ステーションは、まだ使って無さそうですしね。